津山「むかし町並み」を歩いて見る 頁 - 1 -
   
「津山」は岡山県北に在り、1603年に森欄丸の弟・忠政が美作国に入府して鶴山に城を築いてから城下町として栄えた。 以来400年を経て人口11万人の地方都市に発展してきた。津山「むかし町並み」は、鶴山公園(津山城跡)の東に位置しおよそ3Kmにわたって東西に続いている 城下町の趣きを今だに残す古い町並みである。 この通りは、かっては美作国を東西に横断して京と山陰・出雲を結ぶ重要な街道として栄えた「出雲街道」であり、今でも当時を偲ばせる多くの建物が残っている。
「出雲街道」は姫路の西から山陽道と分岐して北西に入り、佐用で西に転じて万能峠を越して美作国に入る。その後、土居、江見、勝間田を経て津山城下を通り、 坪井、久世、勝山、美甘、新庄を通り四十四曲峠を越して山陰に入り出雲大社へと続いている。 1332年元弘の乱に敗れて囚われの身となり隠岐島へ遷幸の後醍醐天皇はこの街道を辿られた。
「むかし町並み」をゆっくりと散策して往時の趣を堪能してみよう。津山城跡の東を流れる宮川に架かる宮川大橋を渡ると「城東むかし町並み」の始まりである。
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